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DIARY

Vol.494 2013/11/13-14
嵯峨野トロッコ列車 京都プチ旅行

 

 京都華頂高校音楽科の特別講師として、年に何度か講義をしに行っている。今回は前後に何もないので、講義のついでに紅葉の始まった京都も少しだけ楽しんで来ようかと思い、車で向かってみた。13日、この日は早朝から快晴!富士山もしっかり見て新東名をひた走る。

 

 お昼に京都に着いたら、まず嵐山へ。渡月橋のあたりは9月の台風による桂川の増水で浸水し大変なことになったようだが、街は2ヶ月ですっかり元の活気を取り戻していた。 そば屋でとろろそば。

 

 そうだ、トロッコ列車に乗ろう!!!と言うわけで、車をとめてトロッコ嵯峨駅まで少し歩いた。国鉄山陰本線で働いていた時代は全面オレンジのDE10型ディーゼル機関車がなぜか黒く塗装され、客車が5両つながれている。ここトロッコ嵯峨駅から保津川辺の紅葉地帯を上り、トロッコ亀岡駅までの7.3キロを約25分で走る。ピストン運転のため、機関車は行きも帰りも嵯峨駅側に連結している形のまま、亀岡行きは機関車が客車を後ろから押して走行するのだ。

 

 出発進行!!!一つ目の駅、トロッコ嵐山駅を過ぎると、そこからは曲がりくねった保津川と並行して上っていく。途中「保津川下り」を楽しむ船と行き違う。一番うしろの5号車は窓ガラス無しの吹きざらしなのだが、この日はそんなに寒くはなく通常の服装で平気だった。

 

 トロッコ列車の線路は、もともとはJR山陰本線だった。JR山陰本線が複線電化する際に急カーブを避けてトンネルを掘り新しいルートを造ったので、残された旧山陰本線の線路を利用してこの観光鉄道が始まったのだ。曲がりくねったトロッコ列車は、この渓谷をほぼ直線で走り抜ける現在の山陰本線と時折交差する。

 

 ここまで左側が川だったのだが、橋を渡ることで今度は右側が川になる。鉄橋で一時停止してくれるサービスも(笑)。子供の頃、国鉄時代の山陰本線が大好きで、よく乗っていたものだ。確かに見覚えのある景色だった。

 

 トロッコ保津峡駅。例の台風の影響で、この橋はまだ通行不能になっているらしく、崖っぷちの駅で降りてもどこにも行きようがない。

 

 →進行方向に向かって逆向きにシャッター。機関車が後押ししてます。前が見えないのにどうやって運転するのだろうと思いきや、客車の先頭にリモートコントロールの運転台がついているそうです。

 

 ↓進行方向前向きにシャッター。 紅葉にはまだちょっと早かったけど、景色は存分に楽しめました。平日にも関わらず、列車は立ち見客も乗せてます。

 

 保津峡で一番大きな岩、らしいです。しかしこんな岩ゴロゴロの中、よく川下りできますね!?某DランドやUスタジオジャパンなどの急流すべりとは違って、これが本物の急流すべりですか…。

 

 終点、トロッコ亀岡駅に到着。折り返し運転なので、一旦降りるけどすぐにまた乗り込み、帰りの指定席についた。帰りは4号車で、こちらは窓ガラスがついている普通の客車だった。トロッコでここまで来て帰りは船で下る人も多く、帰りは景色を眺めながら座席を自由に移動できるくらい乗客は少なめになった。

 いや〜、素晴らしい景色でした。トロッコ嵯峨駅に戻り、そこにあったのは鉄道ジオラマ館。吸い寄せられるように入った。

 

 ほとんどの列車が自分で運転できるようになっているのだが、極めつけは本物のEF66機関車の運転台からブルートレインを動かすこともできる。残念ながらこれは予約が一杯で体験できなかったが…

 

…改装前の京都駅、京都タワーを中心に碁盤の目のごとく造られた道、東本願寺、清水寺、八坂神社などの建造物も京都感満載でチャーミングにできていて、ジオラマを盛り立てている。

 どうやら、トラックの荷台をオープンした特設ステージでライブをやっているらしい。かなりのお客さんが集まっている。

 おっとこちらは交通事故か(笑)。左下のオレンジのレスキュー隊が、けが人に心臓マッサージを行っている。(あはは、実際にペコペコと動いていた!)

 

 保津峡の景色と鉄道ジオラマを楽しんだあと、夜は湯葉料理を食べた。不覚なことに、この料理写真を撮るのを全く忘れてしまったので、ここは割愛。

 

☆ = ☆ = ☆ = ☆ = ☆ = ☆ = ☆ = ☆

 

 国際会議場のそばにあるホテルに泊まり、翌朝は一周1.5kmの宝ケ池の周りを散歩した。

 

 自分のカラダに顔を埋めてうたた寝をできるアヒルくんは、幸せだ。

 

 アヒルの合唱。

 

 唄ったら、喉が渇いた。

 

「うちらの小学校の同級生、テレビのコマーシャルで有名になりよったな〜」

「あ〜。アフ○ックのな〜」

「違うで〜、ランドセルの方や。」

 

「な〜んもすることないし、ちょっとひと泳ぎしよか〜。」

「そ〜やな〜。」

 

「向こう岸まで行ってみるかぁ?」

「えぇ〜っ、別に決める必要ないやん、適当で。」

「そやな〜。」

「あ〜気持ちええなあ。」

「ちなみに、飛行機雲とか、うちらに関係ないし。」

 

 「おいおい、俺ら奈良公園の鹿と違ごて、ただの野生の鹿やで。鹿せんべいも食べへんし、人慣れとかもしてへんしなあ。あんまり近寄らんとって。」

「きょうは人間は平日らしいで〜。観光客は少ないんちゃう?」

「そやけど、近所の小学校の『宝ケ池一周マラソン』があるらしいで〜。なんかあっちに体操服の生徒さんが集まってるし。」

「ほんまや。先生らも走る気満々みたいやな。」

「ちゃうちゃう、よ〜見てみ〜、ほんまは走る気無いのに生徒さんに喝入れてるだけの先生もいてるやろ〜。」

 

 木漏れ日とは、こういうことなんでしょうか?→

 

 一周1.5kmは普通に歩けば20分くらいですけど、好奇心の寄り道やらなんやらで気がつけば1時間以上ぶらついてました。

 

 そして、ちょっと早いお昼御飯は、ラグの近く「有喜屋」の親子丼。たまごの半熟具合が最高で、 鶏肉もたっぷり。がっつり食べて華頂高校の特別講義へ。

 華頂高校の音楽科は1963年に開設されたが、一時閉鎖。3年前から再開され、その時から特別講師として年に数回の講義を行っています。今の3年生に、青柳が強く伝えたかったことは何だったかと尋ねたところ、彼女たちは「まず音楽を楽しむこと」「楽譜を演奏するのではなく気持ちを表現する」「将来のビジョンを持つことの大切さ」などと答えてくれ、3年間話してきたことをしっかり理解してくれていたようで嬉しかったです。

 

 講義のあとは、お茶屋「宗禅」へ。「焼きアイス」というのがどんなものなのか、食べてみたかった。なんと、アイスを席の前でバーナーで炙ってくれるのだ。お抹茶といっしょにいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして締めは、「岡北」の親子丼。昼間は行列ができていたのだが、夜はなんとかすぐに入れた。

 

 こちらの親子丼はたまごを揚げ玉といっしょにとじている。カロリーは高いが、油のふわふわがたまらなくおいしい。ちなみに子供の頃時々「揚げ玉卵とじ丼」(要するにこれの鶏肉抜きバージョン)をよく母親が作ってくれていたのを思い出したのだが、揚げ玉(京都では普通天かすと言う)とたまごをとじる「天玉丼」は京都発祥なのか???

 

 あ、もちろん鶏肉もたっぷり。実はお昼の「有喜屋」はおそば、ここ「岡北」はうどんがメインなのだが、どちらも親子丼が隠れた人気メニューのようだ。親子丼対決といきたかったところですが、どちらも素晴らしいのでドローとしておきます。

 

 せっかくなので、メインのうどんもいただきました。つるっつるでこしがある、絶品のうどんでございました。大満足で東京までつるっと走りました。